映画『枢機卿(すうきけい)』

枢機卿


映画『枢機卿』 の記事(1/6)です。


 オリンピックの影響で見たい番組がほぼ全滅。今日も潰れてるんだろうなー、とTV欄を見ていたところにこの映画が。

 枢機卿ってあの枢機卿!? ……観たい!!

(枢機卿とは……カトリック教会で、ローマ教皇に次ぐ高位聖職者。定員70名で枢機卿会議を構成し、教皇顧問としてその補佐に当たり、教皇選挙権をもつ。  大辞泉 より)

 という訳で観たんですが、あまりの長さにびっくり。初めの内は面白いのでさほど気にしなかったのですが、話が進むにつれどう考えても2時間でまとまるとは思えない。そうこうしている内に「休憩」が流れました。

 「休憩」!! 私の記憶にある映画で作中に流れたのは『風と共に去り』 以来ですよ。あぁ驚いた。

 それもそのはず、制作が1963年……しかも放映時間(休憩含む)がCMなしで3時間!! 案の定観終わった後にはへとへとになっていましたよ(観ごたえが9割を占めましたがね)。

 そんな名作(大傑作?) ですがDVDが出ていません。なぜ!!! やむなくVHSでリンクを貼りましたが、古すぎるせいか写真なし、アマゾンなのにカスタマーレビュー(アマゾン利用者の感想など)もありません。

 物凄くいい作品なのになぁ……。

 とはいえ語りどころも当然満載のため以下感想を分けます。

 まずは序盤、主人公・青年神父氏の絶頂期(注:推定です)から。

映画『枢機卿/すうきけい』 の続き

映画『枢機卿』 の記事(2/6)です。
(1/6へ戻る)  (3/6へ進む)


 妹の婚約披露パーティー(推定)の中でなごやかに妹とその恋人と話す主人公。そんな中、できあがった自分(と妹)の家族(と親戚かな?) がガヤガヤと登場。改宗バンザイ! この勢いで一緒に名前もカトリックらしい名前に改名させよう!! とご機嫌で宣言します。

 ……ハイ??

 真っ白になる主人公・その妹・妹の恋人とその両親。

 妹の恋人は自分の改宗までは認めても、というかそれが妥協できる最大ラインであったのに対し、主人公(と妹)の家族側はそれに配慮するどころか傍若無人につけあがりまくります。

 当然、なごやかな雰囲気は成層圏の彼方へ。元来物静かな性分なのでしょう、妹の恋人のご両親は静かにその場を去ります。妹の恋人も同様、妹に別れを告げて両親の後へ。

 お兄ちゃん、大ピンチ!! 妹は潤んだ目(注:推定)ですがってくるし、家族は当然引き下がらないし。話は一転、苦難の第一歩に変わるのです。



 以下、中絶の話になるため(できれば読んで欲しいのですが)苦手な方は読まないで下さい 

映画『枢機卿/すうきけい』 の続き−1/カトリック教徒の中絶について

映画『枢機卿』 の記事(3/6)です。
(2/6へ戻る)  (4/6へ進む)


 左遷先に着いた主人公、当然ながら教会は貧乏な上、実は補佐する司教が重病だった事がわかります。すぐ上へ報告を、と促す主人公に対し、司教は今まで教会に迷惑をかけ(赴任先をことごとく黒字→赤字化にし)てきた、この期におよんで厄介になる訳にはいかないと断固拒否。
 やむなく主人公は神学校の校長先生から託された大事な「司教の指輪」を売りに出し、そのお金で(高価な)薬を買い、自分と熱心な信者(看護士志望)のボランティアで看護を続けます。

 そんな中、「君は野心家すぎる、反省!(意訳)」 とばかりに自分を左遷した枢機卿から呼び出され、行ったところ新聞を渡されます。一面には盗品売買の犯罪者が逮捕された記事。自分と何の関係が?? と訳がわからぬ主人公。
 呼び出した枢機卿は語ります、その盗品売買の犯罪者=主人公が指輪を売った店の店長で、指輪を盗品とにらんだ警察からその指輪を渡され、店の場所=主人公の教会の担当地域である事から主人公の物と判断したので呼び出したのだと。

 枢機卿の問いかけと司教の懇願。軍配(ぐんばい)は司教にあがるものの、彼の体を思うとごまかしきれず、とうとう主人公は司教の病気を報告します。驚いた枢機卿氏は自ら教会へ。

 場面転換、教会ですでに死の床へついていた司教氏は枢機卿氏との“再会”を果たします。今までありがとう、という司教氏に対しカトリック教の最後の儀式を本人の希望のため行う枢機卿氏。

 彼の死後、教会を継ぎたいという主人公氏に対して枢機卿氏は自分の秘書になってくれと持ちかけます。枢機卿のNo.2!! ところがそれを断る主人公。なぜか?

 はい、本題です。タイトル通り、以下は「カトリック教徒の中絶」について。

苦手な方は(できれば読んで欲しいのですが)これから先を読まれないことをお勧めいたします。

映画『枢機卿/すうきけい』 の続き−2/欧米の人種差別問題について

映画『枢機卿』 の記事(4/6)です。
(3/6へ戻る)  (5/6へ進む)


 タイトルにある通り、人種差別問題を扱います舞台はアメリカ南部、「K×3の団体(わからない方は検索サイトでお調べ下さい)」が出ます苦手な方は読まない事をお勧めします

 なお、管理人としてはできれば読んで(映画をご覧になって)いただきたいと思い、続きを書いております。
 興味を引かれた方はぜひ、お読みいただければと思います。

映画『枢機卿/すうきけい』 の続き−3/ナチスの占領下におけるウィーン

映画『枢機卿』 の記事(5/6)です。
(4/6へ戻る)  (6/6へ進む)


 続き−2に書いた休職期間中、主人公は語学学校の教師をしていました。系列校を転々とする中で一年半が過ぎ、残り半年の中で神父に戻るかどうか決めなければならない……そんな中、赴任先のウィーン(オーストリア)でオーストリア人の女性と知り合います。

 大体この手のものは女性の方が積極的(恋する神父 スタンダード・エディション ・アマロ神父の など)なのですが、こちらも同じく女性の方が積極的。

 主人公を待ち伏せながらも何食わぬ顔で「偶然ですね」と一緒に帰ったりします。

 休職中の神父とは明かしていないため、彼女にしてみればさぞ神秘的な男性に見えたことでしょう(恋人もいないのに休日を家で過ごしているの!? など)。
 プロポーズされている男性がいながらも主人公にどんどん惹かれていく彼女、戸惑い揺れながらも神父を辞める覚悟のつかない主人公。

 ある日、「ウィーンに来たならワルツを踊らなきゃ!(意訳)」 と誘われ、ダンスホールへ引っ張り出された主人公。立ち往生している内に、彼女に求婚していた男性に彼女を取られてしまい、哀れ壁の花に(いや本当に)。
 やむなくそこから他の人がワルツを踊るのを見ているものの、いつしか母を求める幼子のごとく足は彼女の元へ。

 求婚された男性と踊る彼女の姿は、きっと彼にとって遠いものだったのでしょう。

 部屋へ帰った主人公がクローゼットから出したのは神父さんの服。翌日、呼び出された彼女が見たものは、神父さんの服を着た主人公でした。

 で、ですね。そんな思い出のあるオーストリア(ウィーン)に、ナチスが侵攻した訳です。当時のヒトラーのスローガンは「ゲルマン(主にドイツ)民族による国家」と「平和」。
 正体を知らない市民は喜んで迎え入れた訳ですが、知らないながらもこれはまずい、と判断した人たちがいました。

 それが主人公のいる教皇庁だったのです。では何がまずいか? ローマ教皇庁は「政教分離」を掲げているのにも関わらず、その教皇庁が認めたオーストリアの枢機卿がナチスに対して協力的な発言を公式の場でしたからです。

 そこでその発言を訂正させるように、と教皇庁からの使節団という名目をかぶって密命を受けた主人公がウィーンで出会ったのが……お約束ですが、求婚者と結婚したウィーンの彼女だった訳です。

 はい、本題です。タイトル通り、以下は「ナチスの占領下におけるウィーン」について。

苦手な方は(できれば読んで欲しいのですが)これから先を読まれないことをお勧めいたします。

ページトップへ

カレンダー

07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

リンク

このブログをリンクに追加する

最近の記事

カテゴリー

プロフィール

Author:昴 幻狼
HP: 星の都
のんびり運営しております。

■ 【よければご協力下さい】 ■

クリック募金

絶賛応援中!

現在、体育祭編が連載中です♪

with!! (1) 〜 (2)
(花とゆめCOMICS)

08年8月5日 2巻発売中♪
3巻は09年早春予定……!?

赤髪の白雪姫(2)

同じく 1巻発売中! バンザイ!!

絶対平和大作戦(1)



連載お疲れ様でした! 08年秋の最終巻、楽しみに待ってます♪

君とひみつの花園
(1) 〜  (2)